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写真をきれいに1色網点化する

きれいな丸いドットで表現できます
網点

写真をきれいに1色網点化する

網点(ハーフトーン)の作り方

 以前、網点(ハーフトーン)のような表現という記事を掲載しました。

 その記事ではPhotoshopと連携して網点(ハーフトーン)表現をしたパスを作成する方法でしたが、今回は基本Illustratorだけを使います。

 とはいうものの素材はPhotoshopで整理する必要があるかもしれません。

 今回は以下のような素材を用意しました。

ともろう素材

 今回は1色の網点を作成したいので、画像の濃淡だけが必要になります。

 つまりカラー写真ではなく白黒写真(グレースケール)が必要になります。

1. 用意した画像をペーストか配置でアートボードに読み込む

 画像がグレースケールになっていることがポイントです。

 グレースケールに見えてもデータ的にカラーになっていると、次のカラーハーフトーンを適用したときに少しややこしいことになってしまいます。

2. 効果メニュー>Photoshop効果>ピクセレート>カラーハーフトーンを選択

 ここでは最大半径を30ピクセルに指定していますが、ケースバイケースで異なった数値を入力する必要があるかもしれません。

 この数値は描画されるドットの最大値になります。

 ラスタライズ解像度が300DPIになっている場合は直径0.1インチの丸が描画時の最大の丸になる計算です。

 写真の濃い部分ほど最大の丸が描画されていきます。

 もうひとつ注意が必要なのが、この機能にはプレビューがないことです。

 OKを押すまで結果を見ることはできません。

 ハーフトーンスクリーンの角度という項目にはチャンネル1~4が用意されていますが、今回はグレースケールの画像がベースになっているのでチャンネル1だけが機能します。

網点

 この画像をパス化していきたいと思います。

3. オブジェクトメニューからアピアランスを拡張を選択

 ここでアピアランスを拡張すると、アピアランスパネルから効果の指定が消え、カラーハーフトーンが適用されてラスタライズされた1枚の画像に変換されます。

 画像の見た目はかわりません。

4. ウィンドウメニューからトレースを選択

 プリセットは自動検出で良いと思います、そのままトレースボタンをクリックします。

 クリックした後以下のような警告が表示されるかもしれませんが、気負いすることなく進みましょう。

 経験上、少々時間がかかっても警告が出るくらい大きな画像なほうが良好な結果を得ることが可能な気がします。

5. トレースが完了したら拡張ボタンをクリックしてパス化します。

網点ともろう拡大

 かなりきれいな結果を得ることができたと思います。

Picture of Minoru Nitta
Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
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