バイブデザイン…

バイブデザインという言葉を最近耳にします
バイブデザイン

バイブデザイン…

バイブってなんだ?

言葉の響きが何やら怪しく感じるかもしれませんが、英語で”Vibe”。

このヴァイブっていうの英語圏ではよく耳にする単語です。

直訳すると波動、つまり人がもつ波動、つまり雰囲気のことを指して、

I like your vibeとか言ったりします。

おまえのノリいいね、みたいな意味になると思いますが、昨今このVibeとコーディングという言葉を合体させ、AIの力を借りてコーディングをまかせて、ノリでプログラミングを行うバイブコーディングがトレンドになっている訳です。

バイブデザイン

このvibeという言葉をデザインに適用したのが、バイブデザインです。

つまり細かなデザインのテクニックはAIにまかせてノリでデザインをしていこうという潮流です。

Adobe IllustratorにもAIエージェントが合流してきました、Photoshopも時間の問題だと思います。

しかし、果たしてデザインはノリでなんとかなる分野でしょうか?

デザインとは視覚的な情報伝達

デザインはアートではありません。

そもそも伝えようとする情報があって、その情報を視覚的に変換し、効果的にオーディエンスに伝える分野です。

そのプロセスには様々なテクニックや知見が存在していて、最近のバイブデザインではそういった専門的なことや煩わしい作業をAIを利用して時短してしまおうというものです。

ここで誤解が生じるのが、デザインそのものをAIに生成してもらうという考え方です。

HowからWhatへ

筆者が思うAIエージェントの役割はあくまで時短のためのサポートであって、デザインをしてくれる魔法の仕組みではありません。

デザイン自体は当分人間にしかできないと思います。

以前Macの登場で版下をコンピューターで描画できるようになりました。

それまではロットリングと定規で紙に線をひいて版下を作成していました。

それをマウスのクリックで一瞬で線が引けるようになりました。

昨今のAIの登場はそういった革命であって、デザインが魔法のように生まれるようなものではないと思っています。

つまり、テクノロジーの進化によってデザイナーはどうやったらイメージを再現できるかといったテクニックを伴ったプロセスを少しずつ忘れてよい時代になってきたということだと思うわけです。

つまり、どうやって具現化するか(How)から、何を表現したいか(What)に変化していっているということです。

AIは平均値をアウトプットする

原則AIは平均値、または安心範囲を出力するシステムであると思います。

またはより精度の高い回答かもしれません。

半面グラフィックデザイナーに求められるのは、視覚的な気付きであったり、ウィットです。

そういったひらめきを伴ったものは未だ人特有のものだと筆者は信じています。

AIを否定するわけではない

とは言いつつAIを否定しているわけではありません。

むしろ毎日AIと会話しています。

その内容は多岐にわたっていますが、書類作成のサポートなんてもうAIなしでは生きていけない状況ですし、会社のエンジニアもAIなしでコーディングはあり得ないというレベルになっています。

直近のウェブ制作のプロジェクトでもコーディングではAIが大活躍しています。

デザインの現場ではジリジリとAIの存在感が大きくはなっているものの、そこまでの依存度はありません。

せいぜいいままでAdobe Stockを使ってラフを作っていたものが画像生成になったくらいでしょうか。

つまり、適材適所でAIを利用していけばよいという状況です。

AIは便利であり、全く否定するつもりはありません。

Adobe IllustratorでのAI

リリース版ではベクターグラフィックの生成やターンテーブルなどが利用できます。

イラスト案件ではターンテーブルは無茶苦茶重宝しています。

気づいてみればベクター生成も結構利用していて、たとえば背景に木々の線画が欲しいなと思ったらAI一撃です。

このページのヒーローイメージもAIで生成したものです。

ちょっとしたイラストが欲しいとき、いままではAdobe Stockからイメージに近いものを探して、そこからそれを改造していくようなプロセスをおこなっていました。

PhotoshopでのAI

IllustratorよりPhotoshopでの利用価値のほうがイメージできます。

たとえば被写体選択機能ですが、オブジェクト選択で認識されている範囲をプロンプトでよりねらい目の精度をあげたり、プロンプトで色調を指定できたりしたら、これはもう便利でなりません。

クリエイターがAI時代に準備するべきこと

あえてグラフィックデザイナーではなくクリエイターという定義にしますが、なぜかと言うと画像だろうが、映像だろうが、音楽だろうが、AIの台頭でテクニック至上主義の崩壊が進み、個人の技術力はどうでもよくなる時代になってきているからです。

創作者(クリエイター)としてフォーカスするものは技術ではなく、より発想よりになってきた時代になってきたわけです。

テクニックに乏しい筆者にとっては、ありがたい時代になってきた感じます。

学校に行って技術を身につけて仕事にしていた方程式が崩壊してきているということです。

今後、重要になっていくのは正しいプロンプトを入力するための知識、AIより広い知見が必要になっていくと思うわけです。

つまり精度の高いプロンプトを入力するためのボキャブラリーを身につけ、アイデアを生むための柔軟な考え方が重要になっていくと思います。

Picture of Minoru Nitta
Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
このエントリーをはてなブックマークに追加
mx4 mouse
今デザイナーが一番欲しいマウス
勝手マニュアル進捗 39%