Illustrator27.6.1にアップデート
Illustrator 27.6.1へアップデート
2023年5月のアップデートとしてIllustrator 27.6.1がリリースされました。
スプラッシュ画面に変更はありませんが、かなり盛沢山のアップデートで英語版ではついにAdobe謹製生成AIであるところのFireFlyを使った再配色が導入されています。
日本語版には残念ながら同様の機能は見当たりません。
27.6.1の新機能
AIによる再配色
英語版に実装されているようですが、日本語には同様のメニューを見つけることができません。
入力できるプロンプトも英語のみ対応ということなので、日本語版での実装は見送られたのかもしれません。Illustrator 27.8.12 beta日本語にも再配色のメニューは見当たりません。
画像からフォントを見つけるRetype
アウトライン化された文字やビットマップ画像に含まれる文字部分のフォントを見つける機能です。
残念ながら日本語部分にはまだ利用できないようです。
画像トレースの進化
プリセットの内容を画像で確認できるようになって非常にわかりやすくなりました。
以前は白のみを透過エリアとして指定できましたが、任意の色を透過扱いにすることが可能になりました。
画像トレースを使っていると、どのようにパスとしてトレースされたのかよくわからないことがありますが、今回のアップデートで表示をトレース結果 、トレース結果とアウトライン 、アウトライン 、アウトラインと元の画像 、元の画像 から選択することができて非常にトレース状況を把握しやすくなりました。
レイヤーウインドウの進化
レイヤーウインドウではレイヤーを目的の見つける機能が追加されました。
レイヤーにキチンと名前をつける几帳面なユーザーはレイヤー名での検索も可能だし、オブジェクトの種類を選択することでフィルター表示も可能になっています。
これも非常に便利な機能です。
WebPへの対応
ファイルメニュー の書き出しがWebPに対応しました。
スクリーンへの書き出しはもちろん、WebP書き出し専用のメニューも追加されています。
本サイトcrftでも画像はほとんどをWebPで処理しています。
PDFへハイパーリンクを反映
属性ウインドウパネルで入力したハイパーリンクが書き出したPDFファイルへ反映されるようになりました。
筆者はあまりこのようなドキュメント作成の依頼はありませんが、今後増えていきそうな気配はあります。
最後にPDF書き出し設定を保存
PDFファイル作成が目的でファイルを書き出すときは、そのPDFの設定内容を細かく指定しなければならないことがあります。
プリセットとして保存しておけばいつでも呼び出せますが、最後の設定がそのまま残るのは便利です。
JPG書き出し時のカラースペース
もとになるドキュメントのカラースペースが書き出しファイルに反映されていましたが、書き出し時にCMYK、RGB、グレースケールから選択できるようになりました。
PhotoshopなどでJPGを開いてカラースペースがCMYKになっていると、いつもと挙動が異なって戸惑うことがあります。
スクリーン用に書き出すときは必ずRGBに指定しておきましょう。
CMYKでの16進コードの表示
カラーウインドウパネルで16進色コードを取得するにはカラースペースの表示をCMYK以外に切り替える必要がありましたが、今回のアップデートでCMYKでも表示されるようになりました。
大きな進化を感じる今回のアップデート
Recolorが日本語のアップデートで採用されなかったのは非常に残念ですが、Fireflyの存在が見えてきたのは大きな進化です。
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