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MacなのかWindowsマシンなのか、それが問題

結論から言うと両方
appleかwindowsか
Minoru Nitta
Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
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MacなのかWindowsマシンなのか、それが問題

筆者の源流

 その昔グラフィックをやるならマック!という普遍的な都市伝説が浸透していました。

 大きな理由のひとつとしてPhotoshopのver2.5がリリースされるまでWindowsにPhotoshopが存在しなかったという事実があり、それが都市伝説伝播を後押ししていたように思えます。

 でもそれは1993年のこと、実に30年前の話です。 当時テレビ関連のグラフィックなどの制作を行っていた筆者はWindows NT3.1の登場もあって急激にWindowsへ制作環境が移っていったことを記憶しています。

 その頃使っていたコンピューターはMacintosh Quadra 800、Amiga 2000、初代ペンティアムCPUの自作PCだっと思います。

 その前はというと、NEC PC-6001、NEC PC9800シリーズ、いきなり初代Macintoshという感じでした。

一昔前はWindowsという単純な選択だった

 少し前まではゲームできるからWindowsでいいんじゃない?という感じでした。

 そんな潮流もAppleがMacにIntel製のCPUを採用しなくなってだんだん変化してきたように思えます。それは、Appleのグラフィクスライブラリ Metal を効率よく実行できるAppleシリコンが順調に進化し、アプリ側の対応も随分進んだことにあります。

 さすがにMacでゲームをしまくる印象はないものの、AfterEffectsなどのアプリの処理速度は大幅に改善された感じです。

 3D処理や大きくGPU機能を要求してくるようになったAdobe製アプリも快適にMacで利用することができるようになっているという時代になっています。

それぞれの良いところ悪いところ

 少し冷静になってMac、Windowsそれぞれの優れた点を考えてみたいと思います。

Macの優れた点

文字を打つのがきもちいい

 理由はよくわかりません、キーボードを叩いて画面に表示されるタイミングが良いのか、はたまた表示解像度が高いからきもちいのか。とにかく気持ち良いのは間違いありません。

文字が読みやすい

 細かく書体まで指定されているウェブサイトなどではMacとWindowsで大きな差は感じませんが、システム依存のテキストファイルなどを見比べると圧倒的にMacのほうが文字が読みやすいです。

iPhone、IPadとの連携がラク

 iCloudアカウントで一括管理できるAppleのデバイスは扱いが簡単です。連絡先やカレンダーなども一アカウントですべてのデバイスが勝手に同期します。ただし複数デバイスでの情報同期はGoogleのサービスを使っても可能なので、今となってはそこまでのアドバンテージではないかもしれません。

ウィルス被害の話をあまり聞いたことがない

 Macが優秀だからとかではなく、世界的にはWindowsユーザーのほうが多いので総人口の多いWindowsユーザーを無作為に狙ったほうが利益が大きいという、ハッカーたちの単純な判断と思われます。でも事実Macで深刻なウィルスに悩まされたという話は聞いたことがありません。

Windowsの優れた点

メーカーの自由度が高い

 規格に沿ったハードウェアであれば動作するWindowsは様々なメーカーから発売されています。正直ラップトップという観点だとApple以上のものを見たことがありませんが、それでもMicrosoft謹製のラップトップ などはかなり良い出来です。

ハードウェア構成の幅が広い

 自分で組み立てるデスクトップマシンになると、GPUを予算に合わせたグレードに合わせたりSSDの容量を途中からアップグレードしたりなど、かなり自由度の高いインテグレートが可能になります。とりあえず低予算でシステムを組み立てて少しずつパワーアップさせていくという作戦も可能です。

世の中と歩調があっている

 ユーザーの数が多いので、自ずと問題解決策や新技術への対応に偏りが少ないように思えます。

マイナーなソフトが利用できる

 特に3D関連のニッチなソフトなどMacでは使えないことがたまにあります。逆にMacで使えてWindowsでは使えないというのもVJ、DJソフトなどであるようです。

2023年はMacかWindowsか?

 それではグラフィックデザイナーを目指す新大学生や新専門学校生がMacかWindowsかどちらを購入するべきかを考えてみます。

 グラフィックデザインを学ぶひとたちが使うアプリとしてはAdobe Illustrator、Adobe Photoshop、Adobe InDesign、Adobe XDなどがメインになると思います。

 さらには文章を書く機会も多いでしょうし、スケジュール管理や、プライベートでの写真管理なども発生すると思います。

 つまり文字を中心とした作業が多く、さらにデザインの課題作成などに伴う図柄作成や写真処理といったような作業も入ってくるイメージだと思います。

 総合的に見て、圧倒的にMacのほうがラクそうです。

ラップトップではなおさら

 筆者の判断では圧倒的にMacです。Appleのラップトップほどのラップトップの完全体は見たことがありません。まず片手で開くラップトップが市場にどれだけあるか電化製品店のショールームで試してみてください。あのペラペラのMacBook Airですらボディを押さえることなくパカっと開くことができます。

 安めのPCラップトップは間違いなく片手で開くことはできません。

デスクトップでは?

 デスクトップでは難しい判断になると思います。拡張性を考えるとBTOなどで作成したPCだと部分的にアップグレードしていくことで賞味期限の長いマシンを使うことができます。

結局?

 ラップトップはMac、デスクトップはWindows、両方がんばってゲットする!が正しいです。

 その他に必要になるものとして、ディスプレイ、キーボード、マウスなどがあると思います。

2023年ニュービークリエイター向け現実的システムソリューションの一例

 実はこの図、ディスプレイのモデルを除いて筆者のシステムと同じです。

creator's system
ディスプレイ INNOCN M2U 4K 27インチ ¥69800 Amzonでチェック
マウス Logicool MX3S ¥15400 Amazonでチェック
キーボード KX800M MX KEYS for Mac ¥15864 Amazonでチェック
PC mouse クリエイター デスクトップパソコン DAIV Corei7 12700 RTX3060 ¥286143 Amazonでチェック
Mac 16インチMacBook Pro
10コアCPU、16コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M1 Pro
¥366800 Appleストアでチェック

ディスプレイ

 予算に応じてサイズアップやカラーマネージメントシステムつきのものにするなどが良いと思います。

マウス&キーボード

 Logicoolしかありません。Logicoolマウス、キーボードで利用できるFlow を使えばことなったOS間で1セットのマウスとキーボードをシームレスに使用することができます。しかも異なったOS間でコピペも可能です。

Windows用PC

 マウスコンピューターのCorei7 RTX3060で30万を切るPCソリューションを選択してみました。その気になればマウスコンピューターのサイト でBTOで細かく内容を調節するのも良いと思います。ただしこのCPUは12世代のもので今では1世代古いものとなっています。十分速いと思いますけど。

Mac

 2023年1月時点ではここがちょっと悩ましいです。上記のMacBook Proに採用されているM1 Proは世代交代が近いとされていて、AppleストーキングサイトMac Rumorsのバイヤーズガイドでも刷新が近いのでDO NOT BUY となっています。

 急いでいるならいっそM2 Macbook Airでもアリかと思いますが、ボディ小型化のためMacbook Airにはファンが搭載されておらず、CPUが熱くなってくると自動的に処理速度を落とすという、なんだかもじもじする感じなのは知っておくと良いと思います。

プロであったらどうなのか?

 プロのクリエイターであればMac、Windows別け隔てなく活用するべきです。

 なぜならコンピューターやOSなんて所詮道具のひとつで、日本の市場的に見ると、両者を網羅しておけばほとんどのユーザーの環境を再現できるから。

 さらに言うとディスプレイはAdobe RGBの高いもので10bit表示ができるもの、GPUはレイトレースが実用レベルで利用できるものであるべきです。

 さらには出力メディアの多様化によって様々なデバイスで検証する必要もでてきます。特にウェブサイトではスマホ、タブレットもことなった機種での表示を確認するのが重要です。