画面で見ているCMYKの色
だってモニターはRGB
モニターの進化がスゴイです。10bitは当たり前、ゲーミングのためにフレームレートもありえないレベルになってきています。例えばIllustratorを操作していて、ふと思うことはありませんか?イラレの色指定はCMYK。。。モニターはRGB。。。
光の三原色と色の三原色は異なります。それぞれを100%にするとかたや白、もう一方は黒。同じになるわけがない。
Adobe RGB
ときは1998年、Adobeが制定した提唱したRGB色空間がAdobe RGBです。自分が知っている限り実用レベルで一番領域の広い色域空間で、Adobe RGB100%とか言われると、気になって仕方のない値です。
このAdobe RGBの表記のないモニターでCMYK編集していたら、多分その色は疑ったほうが良いです。
Adobe RGB対応のモニターで無い限りCMYKの色再現は到底ムリです。いくらキャリブレーションしても自分は疑います。
解決策
Adobe RGB 100%に近い高価なモニターを購入してキャリブレーションするか、今使っているそこそこのモニターを信じない、というのが解決策です。
もちろん自分は後者のそこそこのモニター派です。高価なモニターをいつでも用意できるデザイナーは少ないと思います。
さて、CMYKの結果は印刷の結果に左右されるということです。できる限り手元のモニターがCMYKの編集時にどのような傾向なのかを把握するかがポイントになります。
そんなときに便利なのがカラーチャート!
このDICカラーチャート 、カッターとペーパーセメント で版下を作っていた時代から、欠かせないデザイナーアイテムのひとつです。
DICカラーチャートとは?
表紙が新しくなったので現代のを見ても何も思いませんが、古いカラーチャートを見ると、徹夜の日々がフラッシュバックします。センパイが特色を選んで、似た色をチャートから選んでおけと命令されるのが日常でした。
このカラーチャートからCMYKの掛け合わせを参照することができるのです。
紙と画面では色の傾向が異なる
特性が異なるので仕方がありません。どこかで読んだ記事でうる覚えですが、光っているメディアで文章を読んでも、理解力が落ちるというのがありました。
画面と紙ではメディアがもつ特性が異なっていて、人間にとって受け取ることの情報の性質も違うということなんだと思います。
色も然りで、例えば同じ青を表現しようとしても同じなるわけがない。。。
でも寄せていくのがデザイナーのしごとです!使ってみてくださいカラーチャート!
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