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クロスと重なり Illustrator v27.0の新機能

何が起きているのか?使える機能なのか?
クロスと重なり
Minoru Nitta
Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
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クロスと重なり Illustrator v27.0の新機能

新機能クロスと重なり、こんなのが欲しかった!

 Illustrator v27から使えるようになったクロスと重なり機能、英語版ではIntertwineという名前になっています。

 Intertwine(インタートゥワイン)とはInter(交わる)twine(編む・絡まる)と呼ばれている機能で、連続したオブジェクト同士の前後関係を部分的に入れ替える機能です。

intertwine

 対象になるオブジェクトふたつを選択して、オブジェクトメニュー>クロスと重なり>作成を選択して、前後関係を入れ替えたい部分を囲みます。

 こういうの欲しかったです、今まであればどちらかのオブジェクトをわからないように分解して前後を入れ替えるような作業が必要でした。

具体的にどのような処理が行われているのか?

 それでも今回のこのクロスと重なり機能、古くからIllustratorを使っている筆者にとっては簡単に受け入れられない状況です。

 一体全体何が起こっているのかを知りたい!

 ダイレクト選択ツールで一方のオブジェクトを移動してみると、

intertwine move

 !!!!!

 なげなわで描画した部分がマスク的なことになっている!

 ははーん、目に見えないマスク的な領域だけ前後関係が入れ替わっている、でも目に見えないマスクって実は不便な気がする。

PDF化してみる

 PDFにはレイヤーの前後関係を部分的に変える機能はないはず。

 Illustratorの印刷機能からPDFを作成してみました。

 あれれ、なんとラスタライズされてしまいました。

分割・拡張してみる

 こうなったら分割・拡張してみます。

クロスと重なり分割拡張

 見えなかったマスク的なものが見えました。

 この正体は

クロスと重なり分割・拡張後

 ベースになったオブジェクト2つをなげなわツールで描画した形でクリッピングマスクして前後関係を入れ替えたことになっている!

 なるほどー。

 でも、結果こうなるのであれば、自分でもっときれいでわかりやすいマスクを描画して同じをことをやったほうがよっぽど気持ちが落ち着きます。

 今回のクロスと重なりはあくまでアイデアをトライ&エラーするときに便利な機能という感じですね。

 クロスと重なりの指定が残ったまま入稿したりするとトラブルの元になるような気がします。。。