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Illustrator ver26.xの新しい3D

新しい3D

 効果メニューから実行できる、選択中のオブジェクトを立体的にする3Dが進化しました。以前は孤立したプラグインとして機能し、設定内容をアピアランスからプラグインを再度開いて、再編集、再編集中はアートボードは触れないようなワークフローでした。ver26.xからは3Dウインドウパネルが追加され、設定内容が即座に反映されるようになりました。

新しいレンダリングエンジン

 クラシック3Dが単純にパスを立体化して簡易的に陰影を描画していたものに対して、新しい3Dはレンダリングが根本的に異なるようです。オプションにはレイトレーシングがあり、アンビエントオクルージョンやマテリアルの設定などがAdobe Substance 3Dと共有する仕組みになっています。今後は他のアプリと3Dの連携がAdobe Substance 3Dを軸に進んでいくんだと思います。
Illustrator 3Dの新旧

 レンダリング結果は見比べると一目瞭然、影の表現が一挙にリアルになっています。

設定しながら自由回転ができる

 3Dの設定中もいつでもアートボードを編集することができます。移動はもちろん、なんと専用ハンドルで自由回転までも可能です。

足りないものがある!

 高機能になった3Dですが、旧3Dにあって便利だったのに新しい3Dになって無くなってしまったものがあります。それは遠近感の設定。新しい3Dで出来上がる立体画はすべてアイソメトリックです。古いものでは2点透視法に設定できて、割合までもが編集できました。

 このあたりまだ需要と供給に誤差があるということを理解してか、3D(クラシック)を使うことによって以前の3Dも利用できるようになっています。

新しい3D機能の結論

 リアルが良いというのはデザインの世界では正論でない場合も多くあります。表現を単純化したりアレンジして伝えたい情報をより効率よく伝える。Adobe Illustratorでリアルな表現よりバリエーションの多い表現、例えばセルシェイダーのようなものなどがもっと欲しいと思いました。これからのさらなる進化に期待大!

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