LightWave 3D vs Blender
長年使い続けているLightWave 3D、この間も案件で利用しました。しかし止まらないBlenderの進化!魅力的です。
しかも無料。。。世の中の構造が変わっていく中、これは自分も勉強しないといけない!と思い始めて早2年。もうやりますBlenderの勉強。
LightWave 3Dの今
筆者はAmiga時代のver1.0からのユーザーです。
v1.0では操作画面が320×240ピクセルと今思えば、どうやって操作していたのか想像できないようなシンプルなものでしたが、基本設計というか使い心地はいまもあまり変わってないように感じます。
Layoutというアニメーションとレンダリングをするアプリ、Modelerというモデリングをするアプリに分かれていて、ver1.0では非常にシンプルだった機能に年月とともにどんどん新しい機能が上乗せされていったイメージ。
Layoutはアランヘイスティング氏、Modelerはスチュワートファーガソン氏が作成。しばらくはその二人がメインで開発されていたと記憶しています。
いつだったか、その中心の二人が抜けてmodoを新規開発、当時未発表だったmodoの前身になるプログラムをデモしてもらいました。
件のふたりすでに相当次世代なことを考えていて、2004年modo101以前にすでに3Dだけではなく創作に関わるすべてのメディアを同じプラットフォーム上で扱うコンセプトを持っていました。
音も画像も映像も並列に扱えたらイイ、そういうプラットフォームを先に作って、3Dとかの要素をそのプラットフォーム上で扱えるようにする!って言っていたのが非常に印象的でした。
そんな肝心なふたりのいないLightWaveの現在ですがまだまだ現役でイケます。
今風の機能はちゃんと実装されていますし、レガシーなものも残っています。
個人的にはモデラーが単体アプリになっているのが非常にスッキリします。
そしてそのモデラーは未だに評価の高いアプリケーションでもあります。
ではなぜBlender?
無料というソフトとしての根本的な立ち位置、さらにはその進化のスピード、ついにはその進化が普通にプロダクションに使えるレベルまで追い付いてしまった!
と、いうことはこのままいけば更なる高みに到達する可能性も大きい!からです。
3Dは言ってみれば画面という平面で仮想の立体物を作成して、設定した環境に合わせて光のシミュレーションを行い時間軸に合わせて位置やら大きさやら角度が変わる、欲を言うとそこへ物理シミュレーション的なものが合流してくるようなワークフローです。
そしてその3D業界は日進月歩、新しいテクノロジーを貪欲に具現化していく人たちが勝者になる業界です。
結局は平面上でいかに仮想立体空間を編集できるかがポイントで、あとの品質は部分的に進化していけばよいわけです。
お金をとっていないのでユーザーに媚びる必要もないBlenderはドラスティックな進化を見せることがあります。
決してバッサリと既存ユーザーを無視するわけではないんですが、軽傷程度の切り捨て、例えばショートカットが変わってしまうなどの不安定さがありました。
でも、そういった根本的な改変も最近はなくなって安定していますし、激軽レンダラーEeveeの品質も向上しました。
さらにはオブジェクトを破壊せずに様々な効果を実行できるモディファイヤーの豊富さも非常に魅力的です。
もう無視できません。
LightWave vs Blender
LightWave 3D既存ユーザーの方々、新規でBlenderの勉強をしても損はないと思います。
ポイントを打つという概念だったりキーフレーム設定の作法だったり、細かい部分が違いますが、モディファイヤーだけでも習得する意味が大きいかもしれません。でも体に染みついたショートカットから抜け出すのは本当に苦労します。ってそれは自分のことですけど。。。
これから3Dをやろうとする方々、選択の余地はありません。Blenderです。もう出回っている文献や動画の数がハンパないです。
これだけ勉強しやすい3Dソフトは他にはないと思います。
結論として、3D経験者もBlenderはオススメ!Mayaのひとたちも3D Studioのひとたちも!
ちょっと気になるのはBlenderの投資者リストにAdobeが加わったこと、何かよいことあるといいですね。
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