affinityの衝撃

果たしてAdobe CCから乗り換える価値はあるのか?
affinity

affinityの衝撃

affinityが無料になった

依然から注目されていたaffinityというアプリケーション、どういうわけか無料になりました!

と、言いつつ筆者は古くからのAdobeユーザーで、そもそもaffinityの存在は知っていたものの使ったこともないし、インストールしたこともないソフトウェアでした。

でも世の中がここまでざわつくと気になって仕方ありません。

affinityをインストールしてみた

https://www.affinity.studio/ へアクセスして、ユーザー登録後ダウンロードすることができるようになります。

筆者はWindowsのexe版をダウンロードして起動しました。

インストールで迷うようなことは一切ありませんでした。

affinityはひとつのアプリの中にIllustrator、Photoshop、InDesignが入っているようなイメージで各機能を画面上部のタブで切り替えるようになっています。

affinity_menu

デフォルトではベクター、ピクセル、レイアウトが表示状態になっていますが、画像のようにその他の機能をタブに配置して画像をシームレスに編集できるようになっています。

スイートとしての居心地

いまではAdobeのグラフィックソフトウェア群はAdobe Creative Cloudという名称になっていますが、かつてはCreative Suiteと呼ばれていました。

つまり、クリエイティブ用のワンストップソフトウェアというのが最大のウリでした。

affinityはそのコンセプトを現代的に解釈して、ファイルを閉じたり開いたりすることなく様々な編集アプローチをひとつのアプリで実現するという感じです。

実用では

まだ使い込んではいませんが最初の印象ではシームレスなファイル操作に対して一回常識を忘れないといけないなと言う感覚がありました。

さらにベクターでは日本の印刷やタイポグラフィに対する機能がIllustratorにはまだ敵わない印象でした。

またAdobe CCではAdobe Fontsが利用できます。

Google Fontなどオープンソースのフォントを利用する手もありますが、やはりデザインを本業にしていると大手のフォントを使いたくなります。

フォントファミリーが全てなくてもAdobe Fontsを利用できればモリサワやフォントワークスなどの書体の一部を利用することができます。

また生成AIも然りでaffinityでもCanva AIを利用する場合は有料になります。

2025年11月時点の結論

筆者はAdobeでステイです。

とは言いつつ、affinityは無料なのでインストールして思い出したら使ってみるというスタンスをとっています。

細かな機能はまだ不満が残るものの、シームレスなファイル操作や根本にあるaffinityが持つコンセプトは注目に値するものだと思います。

Adobe CCの導入は安いものではありませんし、業界に競争が起きるのはユーザーにとって大いに歓迎できるものです。

affinityの動向でAdobe CCの価格が少しでも下がってくれると今後おもしろい展開になると思います。

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Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
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