その昔はコンピューターで使える文字は全部ギザギザしていて、フォントサイズごとにビットマップフォントが必要でした。
それがAdobe Type Managerで一挙に画面でもプリンターでも出力機の最大解像度で出力できるようになり、知らない間にシステムフォントもキレイに表示されて現代に至ります。
で、実用で使っているフォントの種類はTrueTypeとOpenTypeになると思いますが、このふたつのフォントの違いをおさらいしたいと思います。
TrueType
TrueType は、 アップルコンピュータが開発し、 1990年に発表したスケーラブルフォントの規格で、補助目的のビットマップフォントを埋め込むこともできる。3次 ベジェ曲線で曲線を表現する PostScriptフォントとは異なり、2次ベジェ曲線を接続したもので曲線を表現する 。
Illustratorのベジェ曲線は3次曲線、2次曲線はIllustratorとは違った曲線、直線の表現方法です。
またビットマップフォントを埋め込むことができるというのも時代を感じます。
OpenType
OpenType (オープンタイプ)は、 デジタルフォントの規格である。 アップルが開発した TrueType の拡張版として、 マイクロソフト、 アドビシステムズにより共同で開発され、1997年4月にバージョン1.0が発表された 。OpenType はマイクロソフトの登録商標である 。
OpenTypeが後発なので機能に差があるのは当然ですが、重要なのはAdobeの開発するソフトウェアがOpenTypeの機能を前提とし始めている、もしくは対応しているというポイントで、できる限りOpenTypeでフォントをそろえていきたいところです。
具体的には
- 65536個までのグリフを収録した多言語フォントを実現可能
- 合字、字体切替、プロポーショナルメトリクス、ペアカーニング、ベースラインの指定などが利用できる。
- TrueType 形式よりフォントファイルのサイズを小さくできる
- OpenType 1.8 で、同じフォントファミリー内の複数のスタイルを一つのフォントファイルにまとめられるバリアブルフォント (OpenType Variable Font) が追加
- PNG画像やSVG画像の埋め込み、あるいは複数の単色グリフアウトラインのベクターレイヤーを利用した、カラー絵文字や色付きのフォント(カラーフォント)をサポート