RGBとCMYK

RGB

RGBとCMYK

 デザインが出力されるメディアの多様化が進んでいますが、基本的には紙かスクリーンかのいずれかです。

 それぞれのメディアで表現される色は、紙は色の三原色+スミ(CMYK)、スクリーンは光の三原色(RGB)で成り立っています。

RGB(光の三原色)

 スクリーンでは光の三原色Red, Green, Blue、RGBで色を表現しています。

 ほとんどのコンピューターやテレビ、スマートデバイスでは24bitフルカラーという呼び方で発色性能を呼びますが、この24bitとは何の数字でしょうか?

Red 8bit 28 =256通りの情報
Blue 8bit 28 =256通りの情報
Green 8bit 28 =256通りの情報
フルカラー 24bit 224 =16777216色

 最近ではモニターの10bit化が進んでいて、RGBの表示可能範囲が210 X2 10 X 2 10 、すなわち約10億7374万の異なった色を表現できるようになってきています。

 Photoshopには8bit、16bit、32bitモードの編集モードが実装されています。

CMYK(色の三原色+スミ)

 Cシアン、Mマゼンタ、Yイエロー、Kスミの4色で構成されます。

 印刷用のカラーシステムと思えばよいと思います。

 インクを直接混ぜて色を表現するのではなく、各色を網点と呼ばれる方法で重ねて印刷していくことによって、様々な色を表現していきます。

 CMYKはパーセンテージで表現します。

シアン C 0~100% 101通りの情報
マゼンタ M 0~100% 101通りの情報
イエロー Y 0~100% 101通りの情報
ブラック K 0~100% 101通りの情報

 以上で104,060,401通り(約1億)の色の表現が可能になります。

 印刷手法は大まかに以下のように分かれます。

オンデマンド

 各色の網点が整列しておらず、ルーペで見てみると色の分布に従って点の集まり方が変わります。

 大型のプリンターをイメージする感じでよいと思います、印刷処理は速いですがオフセットに比べると若干品質が劣ります。

オフセット

 コンピューターでデザインをするDTP以前からある印刷方法で、各色の網点が整列しています。

 大量に高品質の印刷物を作成するときにとられる手法で、雑誌などはオフセット印刷で印刷されています。

シルク

 単色しか印刷できません。複数の色をシルクで印刷したい場合はその色の数分、版が必要になりますが、特色といってまさしく指定した色のインクを使います。

 発色に優れていますが、写真などの表現は困難です。

 Tシャツなどはシルク印刷で作られたものが多いです。

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Minoru Nitta
グラフィックデザイナー・フォトグラファー
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