Photoshopとは?目次
1990年にAdobeからリリースされたPhotoshop。1990年と言えば筆者が留学から帰って専門学校を卒業した年。
そう、ワタクシPhotoshop ver1.0からのユーザーです。
しかも初仕事のときはPhotoshopはまだ無くて、MacPaintでドット絵のイラストだったという、自分の年齢を再確認させられる事実があったりします。
そして現代のAdobe Photoshopができることは、
- 写真修正・補正
- 写真捏造
- ウェブデザイン
- グラフィックデザイン
- デジタルペイント
- 3D用テクスチャなどの作成
- 動画・オーディオ
などなどとされています。
平たく言うとピクセルベースの画像関連のあれやこれやをなんでもやっちゃいます!という気概で進化していったら、けっこうなんでもできる感じになってしまった、という感じでしょうか
でもver 1.0は、自分のデジタル画像への知識の無さと今のような多機能なものでhなかったのでMacPaintとあまり変わらんなぁという印象でした。
そもそもMacのほとんどが白黒だったし、写真画像をRGB各8ビットチャンネルの画像であるなんて認識はこれっぽっちもなかったです。
このYoutube見てみてください。有名なYoutuberのWillia Paterson 氏がMac Plusを使ってPhotoshop1.0に挑戦しています。
ビビります。
ver1.0でできたことは今から比べたら本当に限られたものです。
ただカラーのMacを持っていたら話は別です。
あの有名なTerry White 氏ですが、サスガにマシンは手に入らなかったようでエミュレーターでPhotoshop1.0をカラーの環境でチャレンジしています。
まだレイヤーというコンセプトがないという点を除けば、基本的に現代と大きくコンセプトが変わっていないことが驚きです。
すごいですノール兄弟。
そうです、このノール兄弟というのが現代のデジタル画像の基本を築いたと言っても過言ではありません。
ノーベル賞ものです。
Photoshopを次のレベルのデジタルツールへ引き上げたのはレイヤーという考え方です。
懐古的な話はここまでとして、それでは現代ではPhotoshopって何のための道具なのか?
おさらいしたいと思います。
写真編集ツールである
筆者はカメラマンもやってます。
当然カメラはデジカメで撮影はデジタルデータになるわけです。
Rawデータで撮影することがほとんどですが、そのデータを開くのがPhotoshop。
仲間のカメラマンはLightRoomで現場で調節してそのまま納品することが多いようですが、自分はグラフィックデザイナーであるということもあって、絶対にPhotoshopで編集します。
主には、露出(写真の明るさ)、色味(色温度)を調節しますが時には部分的にぼかしたり、被写体だけ微妙に明るくしたりなんてこともします。
写真捏造ツールである
捏造というと、でっち上げになってしまいますが、まぁ近いというか、そういうことなんだと思います。
たとえばロケーションのストロボ撮影など、写真の中にストロボの三脚など必要のないものが映り込んでしまうことがあります。
そんな不要なものを消し、なおかつ必要なものを描きたす。これはもう日常です。
モデルやタレントさんたちのメイクだけではカバーできなかった修正をPhotoshopで行う。これも日常です。
モデルやタレントさんたちの表情や体形までも修正する。あんまり言えませんが日常です。
いまやニューラルフィルターで表情をワンタッチで変えられることはもちろん、年齢までも変化させることができるようになりました。
ウェブデザインツールである
筆者自身はPhotoshopでウェブデザインをすることは少ないですが、、Photoshopがウェブ制作をするうえで、非常に便利なツールであることは間違いのないことです。
スマホがウェブ閲覧のメインのデバイスになる傾向は右肩上がりです。
ピクセルエディターであるPhotoshop便利でないわけがありません。
ボタン類などをグラフィックで処理することはまずなくなりましたが、それでも部分的にグラフィックを作成する機会は無くなりません。
そんなときPhotoshop以外でそんなグラフィックを作成できるか?
できませんね。オンリーワンです。
さらに最近ではアートボードという概念が実装され、共有パーツなどをアートボード間で共有することで異なったデバイスのデザインを一元的に行えるようにもなりました。
グラフィックデザインツールである
ここでいうグラフィックデザインというカテゴリーの定義にもよるとは思いますが、エディトリアルデザイン(レイアウト)も含めると考えると、写真を切り離すことができません。
さらにグラフィックデザインの排出先がスクリーンメディアが主体である現代では、Photoshopが最終兵器であることは否定できません。
また表現の方法を考えたとき、Photoshopによる表現テクニックは必須不可欠なものになります。
レイヤースタイルが実装された当時は、世の中に出回ったエンボスやドロップシャドウの表現にはゲップがでる思いでした。
当時のマテリアルデザインのトレンドはPhotoshopが作り上げたと言っても過言ではないと思います。
テキストの処理の自由度が上がった最新のPhotoshopでの破壊力はすさまじいです。
テキストのアンチエイリアスの精度や処理速度のあがったコンピューターのおかげでピクセルベースでも高解像度を難なくこなせる今の環境、Illustratorいらないじゃんということもしばしばです。
デジタルペイントツールである
今、思えばPainterというソフトと熾烈な争いを繰り広げていた時期もあり、筆者もペイント作業はPainterで行っていた時期がありました。
でもピクセル編集のキングであるPhotoshop、結局Photoshopへ回帰していく筆者の姿がそこにはありました。
昨今ではAdobe Frescoというソフトがデジタルペイントの王座につきそうな感じです。
3Dテクスチャ作成ツールである
3Dの仕事がたくさんあったころ、デジカメ片手に街角の塀とか地面とかを撮りまくっていた時期がありました。
さらにはeyecandy というプラグインが発売されたとき、3DオブジェクトのテクスチャはほとんどPhotoshop作っていました。
某お蔵入りしたゲームの中に登場するステージのテクスチャのすべてもPhotoshopで作成していました。
3Dレンダリングソフトである
これをちゃんと使っている人、あまり見たことありませんが、メニュー的には結構主張している機能です。
そう、3Dメニューというのがソレです。
3Dオブジェクトを読み込んでレイヤーに配置してレンダリングしたり、テキストレイヤーを立体化したり。。。
でも操作性が異常にわるく、また処理速度が2021年とは思えないほど重たいです。
動画編集ソフトである
これも、あんまり馴染みのない機能だと思います。
まさかのオーディオファイルまで読み込むことが可能です。
でも使ったことありません。
動画はすべて連番のように扱う必要があるし、Photoshop内で再生することも困難なので使い勝手が悪いから。
でも動画ファイルを開いて一枚一枚編集することが可能です。
まとめ
つまりピクセルデータが関連したら、とにかくPhotoshopでの編集が視野に入る感じで、クリエティブワークには必須であるということです。
まずPhotoshopとIllustratorの操作を覚えておくというのが現代クリエイターでは必須科目になります。
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