Illustrator27.3.1にアップデート
Illustrator 27.3.1へアップデート
前回のアップデートのタイミングでは米国にも日本にもはっきりとしたリリースノートの公開がありませんでした。
米国のサイトでは2023年2月のアップデートIllustrator v27.3 として新機能の紹介がされています。
今回は日本のIllustratorのリリースノート も更新されています。
27.3.1の新機能
3D機能の強化
Illustratorの新しい3D機能ではアピアランスを分割すると強制的にレンダリングされた画像になっていました。
つまり、立体化したアートワークをベクターとして利用するには3Dクラシックを利用する必要がありましたが、ついに新しい3D機能でもワイヤーフレームとしてレンダリングする方法でベクターとして立体化したアートワークを作成することができるようになりました。
光源(ライト)も複数配置することが可能になり、それに合わせてライト設定のパネルのUIも改善されています。
進化したクロスと重なり
前回のアップデートで搭載されたクロスと重なり機能が少し進化しています。
いままでは前後関係を変えたい領域をマウスで選ぶことで編集していましたが、進化したクロスと重なりでは重なった部分を認識してクリックで前後関係の入れ替えを実行できるようになりました。
領域の認識は意外にざっとしています。
クラウド上にあるファイルのバージョン履歴
Adobeクラウドへ保存したファイルに対してバージョン履歴を確認できるようですが、筆者は使ったことがありません。
と、いうのもGoogleドライブに依存している筆者としてはAdobeクラウドは少し不便で、さらに複数のバージョンを保存したい場合は自分で能動的にファイル名に番号をつけて保存したほうが管理しやすいからです。
レビューの安全な公開
Photoshopと同様、アートワークを公開する際にパスワードを設定できるようになりました。
カラーピッカーの進化
塗りや線の色が表示されている部分をダブルクリックすると表示されるカラーピッカーの画面にスポイトツールが追加されました。
地味に便利です。
改善
パン、ズーム、スクロール、画像トレースの精度、カラーまわりの使い勝手の改善などがあげられています。
GPU周りと、自動認識関連の改善と進化といった感じでしょうか。
修正点
- バリアブルフォントとカラーフォントの変換がファイル保存時に強制的に実行される
- [macOS] 環境設定のパフォーマンスのGPUのオプションが無効になりGPUパフォーマンスの利用には1GB以上のVRAMが必要であるとメッセージが表示される 。
- 線指定があるパスをブレンドすると、予測しない結果になることがある
- .dxfファイルを開こうとするとUnknown error が表示される
- エンベロープ>ワープで上弦、下弦が逆の意味で使われた誤訳
- アウトライン表示をしたあとにアニメーションズームが使えなくなる
- 選択ツールを使ってオブジェクトのりサイズができなくなる
- シェイプに対して選択ツールを使ったときにバウンディングボックスがオブジェクトの端に表示されない
- トリミング表示が正しく機能しない
筆者は上記のいずれの問題も気づきませんでした。
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Illustrator27.3.1にアップデートの関連リンク