Illustrator 2024 ロールアウト!
Illustrator 2024へ
今回のv28.0へのバージョンアップでついにIllustrator 2023からIllustrator 2024へと名前もかわりスプラッシュ画面も刷新になりました。
いよいよFireflyによる生成技術も盛り込まれ、今回のバージョンアップは盛りだくさんです!
新機能
ベクター生成(ベータ)
まだベータステータスなので商用使用はできないと思います。
選択ツールでオブジェクトを選択したときに表示されるコンテキストタスクバーにプロンプト入力フィールドが現れます。
このとき選択するオブジェクトはシェイプオブジェクトであることが条件で例えばテキストオブジェクトを選択するとコンテキストタスクバーの内容がテキスト専用のものが表示されてプロンプトを入力するフィールドは表示されません。
シェイプオブジェクトを選択して表示されるコンテキストタスクバーにあるフィールドに文字で生成したい画像の説明を入力すると、まずは3つの候補を生成してそのうちのひとつが選択していたオブジェクトと入れ替わります。
特に選択したオブジェクトを参照しているわけではないようですがもしかしたら元のオブジェクトの色指定をなるべく引き継ごうとしている気もします。
以下は異なった色の四角形から寝ている日本の猫でイラストを生成したみた例です。
また、想像ですが日本語で入力すると一回英語に翻訳されるんではないかと思います。
つまり英語で入力したほうが意図した結果になることが多い印象です。
生成するベクター画像は被写体、シーン、アイコン、パターンからあらかじめ選択することでなるべく意図した結果に近づくような工夫がされています。
上の猫はいずれも被写体で生成したもので、以下はパターン、アイコン、シーンで生成してみました。
これは結構使えそうな予感がします。
モックアップ(ベータ)
モックアップはベータ版ですでに実装されていた機能で配置した画像を立体的に把握して、デザインしたものを立体物と把握した画像の上に変形して配置する機能です。
Retype(ベータ)
選択したオブジェクトに含まれたフォントを推定する機能で、Retypeもベータ版に実装されていました。
この機能の良いところはアウトライン化されシェイプオブジェクトになっているものでもフォント検索の対象になるところです。
ただし精度はそこまで良くない印象です。
日本語フォントはまだ対応していないようです。
スムーズスライダー
ベータ時代に一瞬「滑かに…」という名前だった新機能です。
単純に真円をベースに角丸にしていくわけではなくクロソイド曲線のようにスムーズにしていく機能です。
筆者的にはこれは待望の機能です。
Illustrator 2024新機能のまとめ
大まかに大進化を遂げた部分を実際に触ってみながら検証してみました。
未だベータステータスとはいえベクターグラフィックの生成はかなりの破壊力です。
ちょっとイラストを描きたいと思っても着想の段階でウェブや本を徘徊する必要が一挙になくなると思うし、もしかしたら生成してもらったイラストで十分かもしれません。