Adobe Illustrator v27.0へアップデート
Adobe Illustrator v26.5からv27.0へ
今回のIllustratorのアップデートは2022年10月19日、20日開催のAdobe Maxに合わせての新機能も含めた大型のものでした。
新機能
クロスと重なり
真っ先に紹介されているのが、このクロスと重なりの指定。
シェイプを切断することなくオブジェクト同士の前後関係を部分的に編集できる機能!
これはイイです!
前後関係をクロスさせたいオブジェクトを選んで、クロスと重なりメニューを選択すると、投げ縄ツールに切り替わります。
その投げ縄ツールで前後関係を入れ替えた部分を囲むと、その部分だけの前後関係が入れ替わります。
投げ縄ツールで囲むという特性上、中途半端に囲むと次のキャプチャ画像のようになることもあるので、少し注意が必要です。
レビュー用に共有(ベータ)
画面の右上にある共有というボタンから利用できる機能で、まだ(ベータ)と表記されています。
レビューを共有するにはドキュメントを一度保存する必要があります。
保存したあとに共有を開始するとウェブでアートワークを閲覧しコメントを残すことのできるページが公開されます。
公開ページでコメントが入力されると、Illustratorにも通知が届きIllustratorに新しく実装されたコメントウインドウパネルから返信することが可能です。
絵文字を効果的に使えばギスギスしがちな代理店とデザイナーの関係も健康に保てるような気がします。
この新機能もイイです!
IllustratorとInDesign間のコピペ事情の向上
テキストスタイルもコピーすることができるようになりましたが、少しだけ下準備が必要です。
スタイルもコピペしたい場合は、ペーストする側のアプリで以下の設定が必要になります。
Illustratorでは環境設定>クリップボードの処理で書式なしでテキストをペースト のチェックを外しておきます。
InDesignでは環境設定>クリップボードの処理ですべて の情報を選択します。
クイックアクション
これちょっとわかりにくいところにあります。
Adobeでは見つけるパネルと呼んでいるこのパネル、実際には存在しません。
ただしくは“もっと知る”と表記されているパネルです。
つまりヘルプメニューから呼び出すチュートリアルとか新機能…などが表示されるウインドウパネルです。
このパネルよく見ると戻るボタンがついてます。
何回かクリックしているもっと知るパネルのトップ画面が表示されます。
参照のセクションにありました、クイックアクション!
正直、ロクなものがありません。
多分これは使わないと思いますが、今後に期待です!
その他の向上点とバグフィクス
上記の新機能に加えて、3Dオブジェクトの書き出し形式の追加、配置画像の処理高速化などがあげられています。
バグフィクスも数点指摘されていて4件ほどの問題解決が報告されています。
Illustrator v27.0アップデートのまとめ
クロスと重なりは長年、面倒な作業と考えていたものを非常に簡単に行えるものだし、レビュー用に共有機能は共同作業よりも需要がありそうに思えます。
非常に良いアップデートだと思うので、積極的に最新Illustratorに乗り換えてみてはいかがでしょうか?
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