欧文は文字のと文字の組み合わせによってその文字同士の距離が変化します。
この字詰めのことをカーニングと呼び、文字ブロック全体に対する文字と文字の間の距離をトラッキングと呼びます。
Illustratorにはカーニングとトラッキングを文字ウインドウパネルで別々に設定することが可能です。
カーニングでは数値に加えオプティカル、メトリクス、和文等幅を選択することが可能です。
この機能で文字のカーニングを任意の場所に設定することで微調節をしたり、特殊なデザインをすることも可能ですが、もっと視覚的にカーニングを調節する方法があります。
テキストツールで字間を調節したい場所へIビームを挿入します。テキスト入力モードの状態でAltキー(Win)もしくはOptionキー(Mac)を押しながら矢印キーの左でツメ、右でアキの操作を行うことができます。
文字ウインドウパネルに注目すると、調節した場所だけカーニングの値が変化していくのがわかると思います。
Illustratorにはもっとドラスティックにテキストブロックの特定の文字だけを調節する機能も用意されています。それが文字タッチツールです。
文字タッチツールを使うと特定の文字の位置、回転、大きさを視覚的に編集することが可能です。
文字ウインドウパネルの下方に、編集した各パラメータが反映されていきます。
言い換えると文字ウインドウで指定できること以外はできないということでもあります。