Create Nulls From Paths Extended
Create Nulls From Paths
ちょっと地味ですけどウィンドウメニューのずーっとしたの方にあるCreate Nulls From Pathという機能というかスクリプトはパスアニメーションの可能性を一挙に広げてくれる大変便利なものです。
このスクリプトAfterEffectsと一緒にインストールされますが、メニューは英語のままだしウィンドウメニューの下の方にあるので見逃しがちです。
機能は3つあって
- パスのアンカーポイントにヌルを生成してヌルでポイントの位置を制御する
- アンカーポイントを追従するヌルを生成する
- パスにそってアニメーションするヌルを生成する
と、いったものです。
Create Nulls From Paths Extended
超絶便利なCreate Nulls From Pathsの進化版をコペンハーゲンにあるcrunchy creative の Jakob Wagner氏が作成し無償で公開されています。
残念ながらAfterEffectsを日本語で起動するとパスをトレースボタンがふたつあってちょっとヘンです。
下がAfterEffectsを英語で起動したときの表示内容です。
Points Fllow Nulls(ポイントはヌルに従う)
オリジナルと同じ機能ですがHandle Controls とUse Locators にチェックを入れることで劇的に使いやすくなります。
Handle Controles にチェックを入れるとベジェ曲線を編集するハンドルにもヌルが生成され、曲線の調節をそのヌルを使って行うことができるようになり、さらにUse Locators にチェックを入れるともっとわかりやすいようにシェイプレイヤーでアンカーポイントとハンドルを表現します。生成されるシェイプレイヤーは自動的にガイドレイヤーになります。
シェイプレイヤーのパスのアンカーポイント部分に制御用のNullかもしくはシェイプレイヤーを生成し、Handle Controls をオンにすることでハンドルもシェイプレイヤーで制御できるようになります。
Nulls Fllow Points(ヌルはポイントに従う)
パスのアンカーポイントに追従するヌルオブジェクトかシェイプレイヤーを生成します。あんまり需要がないかもしれませんがオリジナルからのキャリーオーバーです。またLocatorも必要ないかもしれません。
Trace Path(パスをトレース)
選択したパスの始点から終点までを1秒間でパスに沿って移動するヌルを生成します。オリジナル同様パスの角度に従って回転も適用されます。Handle Controls もUse Locator も機能はキャンセルされます。
Create Path From Selected(パスをトレース)
オリジナルには無い機能です。ヌルオブジェクトレイヤーを結ぶパスを生成します。生成したあとは元のヌルオブジェクトでパスを編集することができます。生成時にはオプションがあります。
Unique Layer name
生成されるパスレイヤーの名前を入力します。なにか入力しないとエラーメッセージが表示されます。
Corner Type
Sharp、Smooth、Bezierからポイントの種類を選択することが可能です。Smoothは直線でヌルオブジェクトを結んだあと、Round Cornersが適用された状態で生成されます。
Smoothness
Smoothの場合はRound Cornersに入力される値、Bezierの場合はハンドルの長さになります。数値が大きいほど丸みが増します。
Close path
始点と終点を直接結ぶ線も描画して、閉じたシェイプを作成します。
Create Nulls From Paths Extendedを使うべき理由
ヌルオブジェクトやシェイプレイヤーでパスをコントロールできるメリットは大きいです。例えばloopOutエクスプレッションなどは、どういうわけかパスに対しては使うことができません。
そのパスをヌルオブジェクトかシェイプレイヤーで制御できるということはloopOutも問題なく使用することができるということになります。
しかも無料です!これは使わないとソン!
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