Photoshopのワークフロー

万能になった写真屋さん

Photoshopとは読んで字のごとし、写真屋さんであって、写真を編集するために設計されたものなんだと思います。ところが、昨今のPhotoshop、ベクターデータを内部で編集できたり、映像を読み込んだり、音声を読み込むこともできるようになりました。その巨大な万能選手のワークフローを考える前に、コンピューターの画面上で写真を表示するというのはどういうことか、基礎的なことから考えてみます。

画面の写真はドットの集合体

ドットのひとつひとつは単色の四角い色のタイルで、それが集まって画像を構成しているわけです。Photoshopというソフトウェアはこの四角ひとつひとつを様々な方法で変化させるソフトウェアであると言えます。

このひとつひとつのドットはRed, Green, BlueすなわちRGBの掛け合わせで表現されています。

現在主流になっている画面上で表現できる色の数は16777216色で、8bitイメージと呼ばれます。8bitはRGB各色の情報が8bit、28であるということです。2の8乗を計算すると256になり、それが3つあるので、256X256X256、16777216通りになるということです。

Photoshopには16bitモード、32bitモードと、色の再現力をアップした状態で編集する機能も搭載されています。16bitモードは商用写真の撮影時などには標準的に使うようになってきましたが、正しく画像をみるにはハイエンドのディスプレイも必要になってきます。

このドットの塊を編集して、画像を編集するのがPhotoshopの基本です。ドットの並べ替え、ドットの明るさ、ドットの色を様々な方法で変化させることで、画像を編集していきます。Photoshopにはそのためのツールがたくさん搭載されています。

ドット絵の弱点を強力に解決したレイヤー

Photoshopをさらに特徴づけているのがレイヤーという考え方です。記憶が定かではありませんが、ver1.0にはレイヤーという概念はなかったと思います。豪華なマックペイントという印象でした。Photoshopが飛躍的に進化したのが、レイヤーという概念です。と、ここまで書いて非常に気になったので少し調べました。

レイヤーが導入されたのはPhotoshop3.0からです。

なんと、Photoshop25歳の誕生日に開催されたトーキングショーで、伝説達が自らいろいろ語っていました。映像を見ると、レイヤーという概念がいかに大きなブレイクスルーだったかわかります。42分あたりでDr.Russell Brown氏が熱く語っています。

レイヤーは写真の合成だけでなく、様々な要素をフィルムを重ねるように配置していくことが可能です。配置できるレイヤーの種類は

  • ビットマップ画像
  • テキスト
  • ベクターデータによるシェイプ
  • 外部ファイル
  • レイヤー自体には画像情報のない調整レイヤー
  • 3Dデータ

などです。

各レイヤーの重ね順はもちろん、重ね方(描画モード)もオプションから選択することができ、複雑な画像合成をすることができます。このようにレイヤーを重ねていって1枚の画像を作り上げるというコンセプトがベースになっているので、レイヤーには透明部分があるというのが大前提になります。言い換えるとレイヤーには必要な情報(画像)という選択部分があり、不要な部分は透明であるということです。

必要・不要は選択という言葉で言い換えることもできます。Photoshopでのオペレーションのほとんどは必要な部分を正しく選択するということに終始するといっても言い過ぎではありません。

たとえば、モデル写真の背景を入れ替えたいとき、モデルは必要な情報で背景は不必要な情報です。髪の毛もモデルの一部で綺麗にモデル部分を選択する作業が重要になっています。

DTP 印刷目的でのPhotoshop

印刷用に画像を編集するときは印刷時の解像度を常に考慮する必要があります。A4全面に使いたいのであれば、210mm X 297mm全体をカバーできる解像度が必要であり、さらに160線くらいの印刷であれば300dpiの画像が必要です。dpiはdot per inchの意味なので、A4サイズをインチに変換します。210mmは大体8.3インチ、297mmは大体11.7インチになるので、8.3X300=2490ピクセルが短い辺、11.7×300=3510ピクセルが適したカンバスサイズということになります。とはいいつつ、最近のPhotoshopで新規ファイルを作成するときに、サイズと解像度を入力する部分があるので、細かい計算は必要ありません。

Webやテレビなどスクリーンを目的としたPhotoshop

印刷とは違って、スクリーンの場合は画面ドット数を基に画像編集を考えます。