Photoshop 2024リリース!
Photoshopが2024になった
筆者の環境で2023年9月15日にPhotoshopのアップデートの通知があり、Photoshop 2023がPhotoshop2024へと更新されました。
バージョン表記はv25(ベータはv25.1)でスプラッシュ画面も刷新されました。
2024になったので新しいフォルダにインストールされるため、いままでアップデートしても使えていたショートカットが使えなくなる可能性があるので、ちょっと要注意かもです。
Photoshop 2024の新機能
生成AI、Adobe Fireflyを使った生成塗りつぶし、生成拡張、生成削除ツールが大きな新機能で、Adobeの生成AIがリリース版で利用できるということは、商用利用も可能であるということを意味しています。
生成AIで作成した画像や映像はいまでも著作権問題が生じる可能性があるものが多い中、Adobeの生成AIで作成された画像はライセンス済みの画像を元に学習されているため、生成される画像も著作権問題をクリアしているとアナウンスされています。
生成塗りつぶし
ベータ版で一足先にリリースされていた機能で全世界的に話題になったプロンプトで選択部分に絵の要素を追加する機能です。
今さら細かく説明する必要はないと思いますが、この画像生成機能が持つ意味が非常に大きいです。
と、いうのも昨今話題になっているAIで画像や映像を生成する技術はAIの学習元になる画像の著作権の所存について議論されていて、Adobeでは前述したとおりAdobe Stockのライセンス処理が済んだ素材のみが学習元になっているとされています。
つまり生成される画像も著作権に触れることはないというのがお翁アピールポイントになっています。
生成拡張
生成機能を背景の拡張に活用した機能でトリミングツールで元画像より大きな領域を選択すると自動的にPhotoshopが背景を描き足す機能です。
削除ツール
顔のニキビやシミ、しわなど細かな部分を修正していくのによく使う削除ツールですが、いままではブラシで描画した部分が修正されていました。
今回のアップデートでブラシで領域囲むことでその領域内が修正領域の対象になるようになりました。
コンテクストタスクバーへの機能追加
操作中の内容や選択しているツールにしたがって編集している付近に関連機能へのアクセスができるバーが表示されるようになり、ワークフローの改善が行われました。
ベータ版の内容を細かく調べたわけではありませんが、機能追加とアナウンスされているのでどんどん使いやすく調節されていると思われます。
Photoshop2024リリースの意味
今回のリリースは写真界、デザイン界において非常に大きな意味を持つものだと思います。
写真というのは目の前にある現実を2次元に記録する行為ですが、Photoshopの登場でその内容を撮影のあとから大幅に改善できるようになりました。
今回のリリースではそこになかったものまでを追加できるようになったわけです、さらに完全に何もない状態からあたかも撮影した写真のような画像を作り出すことが可能になりました。
その著作権も心配することがないとなると、新たなクリエイティブカテゴリーが誕生したことになったように思います。
その仕上がりはプロンプト(生成時にAIに指示する文字列)の内容によって変化するわけだし、今後も生成AIを思い通りに操る様々なテクニックが登場していくと思います。
今回のPhotoshopのアップデートの意味は本当に大きいと思います。
そもそも著作権とは?
筆者はグラフィックデザインが主な業務です。
そもそもグラフィックデザインという分野で著作権を主張するようなことは経験上非常に少ないです。
例えばいつだかのオリンピックのシンボルマークが盗用されたケースがありました。
ロゴマークデザインという分野では盗用のケースがあり得ますが、エディトリアルなどではあまり聞いたことがありません。
でも似たデザインはたくさんあります。
これは実は盗み合っているという現実があるんだと思います、でもどの部分をどのくらいなどと明言化することが困難なので放置している状態だけで、本当は最初に作った人物には納得のいかないケースもたくさんあるんだと思います。
でもその最初に作った人も“なにか”や“だれか”に影響をうけてそのデザインにたどり着いたはず。
AIが学習元にライセンス処理済でないものを使ったとしても学習の仕方で利用可能になっても良いような気がしてなりません。
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