Assembly 2004 Invitaion demo
Demoという文化
今回の映像を紹介する前にかつてDEMOという文化があったことを説明しないといけません。
筆者がはじめてDemoに出会ったのは1990年くらいだったと思います。
Demoとは例えばフロッピー1枚でどれだけの映像と音響をプログラムで再現できるか?表現の手法も自由で、特にAmigaというコンピューター界隈で勢いのあったカテゴリーです。
筆者は当時Amigaに搭載できるVideo Toasterという商品のマニュアルの翻訳やローカライズデザインなどを担当していて、Amigaコンピューターの文化は非常に身近なものでした。
Assemblyの存在を知った
筆者がDemo文化に出会ってから何年か経ったあとフィンランドのヘルシンキでDemoを競い合う集まりがあることを知りました。
Assembly という大会で驚くべき小さいファイルでとんでもない表現をする強者たちが集ってそのテクニックを競いあうというすばらしいものでした。
今回紹介したい映像はそのAssembly 2004のインビテーション映像と呼ばれるもので、大会前になんとプログラムで配布していたものです。
まずはYoutubeにアップロードされている映像を見てみてください。
当時この映像を観るにはmp4を開くとかではありません。
exeファイルを起動して観るものでした。
映像としてのコンセプト、センス、音楽、若さゆえの乱暴な部分は見え隠れするものの、秀逸極まりない。
いまでも映像制作のヒントになることがたくさん詰まっている映像だと思います。
筆者はこの映像に使われている楽曲も大好きで、映像が微妙に反応しているのはプログラムが行っているのか、たまたまなのかわかりませんがマッチングがヤバイレベルです。
これが2004年にあったとはスゴイ話です。
映像を制作したのはMoppi Productionsという団体のようで、映像の中にあるurlへ行ってみるとエラーが表示されてしまいます。
残念ながら今はもう活動は行っていないようです。
crftで紹介していこうと思います
筆者は来年ついに還暦を迎えます。
そもそもcrftを始めるきっかけは長男の留学とコンピューターを使ったクリエイティブに応えるために始めたものでした。
そして次男も芸術系の大学に進み、今は写真を学んでいます。
テクニック主体のcrftでしたが、これからはもう少しクリエイティブの根幹の記事も追加していこうと思います。
その一環で筆者が若いころに影響を受けたあれやこれやを記事にしていきます。
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