ますます普通になってきたバリアブルフォント
バリアブルフォントが普通になってきました。
書体っていうのは細いのがあって、レギュラーがあって、太いボールドがあって、もっと太いブラックがあるくらいな認識でしたが、今やバリアブル。
ガンガン太さが変えられたり、スタイルがするする変わったり。
Adobe Fontsで激しく増えるバリアブルフォント
フォントを探すときにバリアブルフォントだけを検索対象にするボタンが実装されています。
この機能を使ってみると残念ながら日本語フォントはヒットしませんが、英語であれば146書体がヒットします!
表示されたフォントの詳細画面では実際にそのフォントがどのようにバリアブルなのかを見ることが可能です。
バリアブルなのは文字の太さだけではありません。
フォントによってバリアブルな部分が変化するのもバリアブルフォントの特徴です。
例えばJetlab Variableという書体、ベースラインとXハイトの距離も変化します。
Illustratorでの対応状況
Illustratorではフォントリストでバイアブルフォントを直感的に見つけることができます。
はバリアブル専用のインターフェイスがいつの間にか実装されています。
フォント名の横にある小さなボタンをクリックするとバリアブルフォント専用のスライダーが表示され、細かな設定を行うことが可能になります。
Photoshopでの対応状況
Photoshopではフォントリストにバリアブルフォントの表記はあるものの、書式パネルにバリアブルフォントのインターフェイスは用意されていないようです。
テキストレイヤーを選択した状態で、プロパティパネルにバリアブル用のスライダーが表示されます。
少し気になったのがスライダーで数値を変化させると、少し間を置いてから内容が反映させるところ。
レンダリングに少し時間がかかります。
AfterEffectsでの対応状況
AfterEffectsでは全く対応されていないようです。
インストールしたバリアブルフォントの名前すらでていません。
vari font あたりを使うとバリアブルフォントが使えるようになるようです。
バリアブルフォントの今後
どんどんバリアブルフォントは増えていくと思います。
2021年に源ノ角ゴシックがバリアブル化されたことが話題になりましたが、日本語もバリアブル化が進んでいくでしょう。
こうなってくるとデザイナーにより高いスキルと意識が求められていくと思います。
自由度が広がった反面、キチンとしたデザイン設計をしないと良好な結果を得るのが困難になっていくと想像できます。
バリアブルフォントを見ているとドイツのSchultzSchultzという団体 の実験的なインタラクティブタイポグラフィを思い出します。
読み手も作り手も自由なタイプフェイスを自由に使う時代がもうすぐそこまで来ている感じです。
Adobe Fontsへのさらなるバリアブルフォント追加も楽しみです。
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