Microsoft Designer
Microsoft Designerと偶然出会った!
それはお湯舟につかりながらInstagramのビデオフィードを見ていたときでした、なんだか毛色の違う映像が、そして”Microsoft Designer”って書いてある。
URLもあったので、よく見てみるとdesigner.microsoft.com とかいてある。
そして、その機能はAIにデザインを作成してもらうというもの。
デザインとは無縁のイメージがあるMicrosoftさん、果たしてどのくらいの腕前なのか?
Microsoft Designerのウェブサイトをよく見てみる
かなりシンプルな告知になっていて、イマイチ具体性に欠けています。
さらにPRビデオは機能紹介というよりは、ワークフローをキレイなCGで表現しているもので、実際の機能や能力を具体的に知ることはできません。
わかるのはプロンプト(文字入力)で絵を描いてくれたり、レイアウトをしてくれたりするらしいということです。
さらにはモーショングラフィクスまで作ってくれるらしいです。
それは魅力的か?
正直、デザイナーの自分にはピンときませんでした。
デザインとは視覚的に効率の良い情報伝達メソッドです。
さらにアート的な要素を含んでいて、時代に即した敏感な創作作業が要求されます。
グラフィックデザイナー30年の筆者は、AIごときにこんなことができるとは到底思えません。
そこで、ChatGPTに意見を聞いてみました。
以下はその会話です。
自分:グラフィックデザインとはなに?
GPT:グラフィックデザインは、視覚的なコミュニケーションを作り出すための芸術的なプロセスであり、文字、イラストレーション、写真、色彩、図形などの要素を使用して、ポスターやロゴ、広告、本や雑誌のレイアウトなどのデザインを作り出します。
グラフィックデザインは、情報やアイデアを視覚的に伝えることを目的としています。デザインの目的は、ビジネス、政治、文化、教育、エンターテインメントなど、様々な分野でのコミュニケーションを支援することです。
グラフィックデザインは、デジタル技術の進歩によってますます重要性を増しており、ウェブサイト、アプリケーション、ゲーム、動画など、デジタル媒体でも重要な役割を果たしています。
自分:AIがデザインを創作することは可能ですか?
GPT:AIがデザインを創作することは可能ですが、そのレベルや質はまだ限定的です。現在のAIの能力では、人間がデザインすることができるような複雑な創造性や判断力を持つことはできません。しかし、AIを使って効率的にデザインのプロセスを支援することは可能であり、デザイナーがより素早く正確なデザインを作成することができます。
現在、AIがデザインを創造するための方法の1つは、機械学習を使用して、大量の既存のデザインを学習することです。これにより、AIは人間がデザインするために使用するパターンやスタイルを学び、それらを使用して新しいデザインを創造することができます。また、AIがデザインの要素を自動的に調整することによって、デザイナーがより効率的に作業を行うことも可能になっています。
しかし、AIが創造的な仕事を行うためには、人間が与えたルールや目的に基づいて行動する必要があります。AIが人間のように自由にデザインすることはできません。したがって、AIがデザインを創造することは可能ですが、今のところデザイナーがデザインの品質を管理し、AIをサポートすることが重要です。
わかってるなぁGPT、おまえ好き。
筆者のMicrosoft Designerに対する予測
率直に成功しないと思います。
ある程度の結果を出力したとしても、似たようなものや平凡なものしか出力しないんではないかと想像します。
優れたデザインとは常に平均からずれたものです。
ディープラーニングがベースの今のAI技術は多数決が正義になるので、優れたデザインは物理的に排出することができないことになります。
スーパーのチラシであれば作れると思いますが、そもそもそれはグラフィックデザイナーの仕事ではありません。
そういった観点で考えると、Adobe Firefly のほうがAIという技術の活用では的を得ている気がします。
AdobeはAIという技術をデザインのパーツづくりに役立て、さらにはAdobeが培ってきたデザインをサポートするツールのワークフローの効率化を上げようとしています。
決してAIにデザインの結論を求めていません。
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